多元時間鍼法とは?
多元時間鍼法(たげんじかんしんぽう)は院長が上海留学の際に三年弱の間ついて勉強をさせていただいた、元上海中医薬大学付属岳陽病院鍼灸科副主任、陳進法先生が長い臨床経験を積み上げてこられた上にまとめられた独自の鍼治療法です。
特徴は一つ一つの鍼をツボに刺す深さが浅く、人によって好き嫌いの分かれる鍼を打たれた時にズンと響く感覚が少ないため、刺激に敏感な患者様にピッタリな治療法です。
通常の中国鍼は太い鍼を使うイメージがある方もいらっしゃると思います。当院で使用している鍼は院長の臨床経験に基づき、日本の方に合わせて国内で流通している鍼の中でも細いタイプの鍼を使用しており、女性や刺激に敏感な方も安心して治療を受けていただけます。
治療による刺激はマイルドでありながら、その効果は非常に高く、自信を持ってお勧めできる鍼治療となっております。
鍼治療が効くメカニズム
鍼治療はなんとなく効くイメージはあるけど、なぜ効くのか?気になりませんか?
この鍼治療の効果を語る上で『気』と『経絡(けいらく)』をまず説明する必要があります。
まず『気』の説明からですが、旧字体で『氣』とも書き、米という漢字が入っている通り、東洋医学では、生まれた後の人間の体内では主に食べ物の消化と吸収、あとは呼吸によって得られるエネルギーのことを指します。
次に『経絡(けいらく)』ですが、初めて聞くという方も多いと思います。この経絡ですが、みなさん『ツボ』の存在はなんとなく知っていただいている方も多いと思います。
みなさんご存知のこのツボ、正式な名前は『経穴(けいけつ)』といい。実は一つ一つ独立しているのではなく経絡を通じて繋がっているんです。例えるなら経穴が電車の駅、経絡がそれをつなぐ線路みたいなイメージです。
そして実際の電車の線路は都市と都市をつないでいますが、人間の経絡は体内の内臓と内臓、内臓と目や鼻などの器官をつないでいます。そして電車の車両に相当する体内の気がその経絡を通って全身をめぐっています。
この人間の身体の仕組みが鍼治療を効果的なものにしてくれるんです。
どういうことかというと、東洋医学では身体の不調は体内の気や血液などの体液がそれぞれの内臓、器官、経絡などで足りなかったり、逆に多すぎたりと分配がうまくいっていなかったり、気や体液のめぐりが悪いことが主な病気の原因となっています。
つまりこの体内のアンバランスな状態を鍼を使ったツボへの刺激で調整をして、身体を整えることが可能になります。
